ぬっこぬこの物語

僕と僕の猫の物語

僕の猫の物語:鰹節

猫はずっと6階の廊下にたたずんでいた

気になって覗いてみても誰かが探しに来る気配はない

 

「まだいるよ」

 

しばらく時間が経ったあと、

猫はお腹が空いていると思って

僕は家にあった鰹節パックを新聞紙の上に開けた

 

そして、その新聞紙を両手で

猫のところまで持って行く

 

途中、鰹節が少し風で飛ばされたけれど

そんなことは気にもせず、僕は廊下にたどり着くと

猫はまた僕を見つめていたが、さっきと少し様子が違う

 

鼻がピクピクと動いていた

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